*貫通血管のある肝内腫瘤の鑑別

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●鑑別

・肝内胆管がん

・転移性肝癌

・細胆管細胞癌(CoCC)

・混合型肝癌

・悪性リンパ腫

悪性腫瘍は、基本的にもともとある血管を浸潤や圧排することで、腫瘍内にほとんど血管がみられなくなります。一方で、胆管細胞癌やびまん型肝細胞癌では、腫瘍内の血管貫通の所見がみられることがあります。また、リンパ腫でも比較的認める所見です。

既存の血管がグリソン鞘に存在し、そこを中心に腫瘍が発育する腫瘍では、腫瘍内を血管が貫通しているようにみえます。また病変が類洞内を浸潤性に発育する腫瘍(グリソン鞘を介した浸潤性転移やびまん型の肝細胞癌でも浸潤性腫瘍の中を栄養血管が通ることがあります。ちなみに良性だと限局性の脂肪肝でもみられます。

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